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動物別症例集

モルモットのズツキダニ

モルモットのズツキダニは
この症例では、全身に黒い粒々のように認められていました。

パッと見では、フケやゴミのように思われるかもしれませんが
じーっと見ていると動くのが分かりますので
気になる方はお家のモルモットさんをじーっと見てみてください。


モルモットさんの皮膚にはズツキダニ以外にも、
疥癬やハジラミなどが寄生することがあります。

脱毛や痒み、皮膚炎などを起こすこともあり
お友達がいる場合には、お友達にも感染する可能性があります。


駆虫薬を使用しつつ、
環境を消毒していくことで治療をすることが出来ますので
もし感染していることが疑われる場合には
病院に連れて行ってあげてください。


モルモットの毛球症(消化管運動機能低下症)

上記の写真は食欲不振を呈したモルモットのレントゲン写真です。

春と秋の気温が変動する時期の換毛期に多くみられ、症状としては急に食欲がなくなりあまり動かなくなる、ウンチが出ない、息苦しいといった症状を示します。

原因としては、毛球だけでなく急激な気温の変化や台風など異常気象、口腔内疾患などの病気や異常によるストレスによっても、食滞を引き起こす原因となります。

重篤度においては症状によってはすぐに回復する軽いものから数日の放置で亡くなることもある位重篤なものまで幅広いため、早めの診察や治療をお勧めします。

消化管の状態により、輸液や消化管の機能を改善する薬や食欲増進剤の投与など行いますが、消化管が完全に詰まっている場合は、鎮痛剤の投与も積極的に行います。


モルモットの尿道結石

上記の写真は尿道に尿石が詰まり排尿痛を呈しているモルモットのレントゲン画像です。

尿石症の発生要因としては、カルシウムや、ビタミンDの含有量の高い食餌や、飲水量の不足、不衛生な環境における細菌感染などが考えられますが、遺伝的素因も大きく考えられます。

尿石による尿路閉鎖が起きてしまいますと、排尿時に痛くて鳴いたり血尿や頻尿がみられ、食欲不振になって腸内細菌叢のバランスも崩れて消化器疾患も併発することもあります。

治療は外科的に摘出することが主とされています。自然排泄にて尿結石がなくなることもありますが、確実性が乏しく、外科的処置を遅らせることで容態を悪化させる場合があります。

内科的な治療としては抗生剤や鎮痛剤の投与が考えられますが、根本的な治療ではないため、外科と内科、両方の処置をすることが望ましいとされています。


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