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動物別症例集

犬の骨盤骨折

犬の骨盤骨折

骨盤骨折は犬のお尻から股の辺りにある骨盤という骨が折れる病気です。
骨盤の周囲は様々な筋肉などで守られているため、簡単には折れないのですが、交通事故や落下などの大きな衝撃が加わると折れてしまうことがあります。

症状として、
歩行に異常が出たり、骨盤周りが狭くなることでうんちを出しにくいなどの異常が出ます。

今回の症例では、骨盤の骨の位置を正しく合わせて、プレートとねじを用いて治療を行いました。

やっていることは骨折の治療にはなるのですが、骨盤骨折の場合は大きな力が本人に加わった可能性があるため、内臓器に異常がないか、他の骨折も併発してないかなど広く検査を行う必要があります。


ウサギの肝葉捻転

ウサギの肝葉捻転

肝葉捻転とはウサギさんの救急疾患の一つで
肝臓という臓器がねじれてしまう病気です。

症状としては、胃腸のうったいの時と同じような症状
具体的には、食欲不振、元気低下、便の減少、腹痛、軟便などが出ます。

検査によって、単純な胃腸のうったいではなく、肝葉捻転を疑う場合は手術が必要になります。
繰り返す胃腸うったいや、反応が悪いうったいの場合には血液検査などの検査もオススメいたします。


ネコの尿管結石

ネコの尿管結石

一見凄く小さな石ですが、ネコちゃんの尿管にこんなものが詰まったりすることがあります。

おしっこが出なくなったり、けいれんしちゃうなどの重たい症状が出ることもあれば
元気食欲が低下する症状だったりすることもあります。

血液検査や画像検査で実際に詰まっているのか?
場所はどこなのか?
腎臓の機能は落ちていないか?
など検査を行ったうえで、必要に応じて手術で取り除いたりします。

術後も、石の成分によっては溶かすための食事を使ったり、
尿・腎臓の定期的なチェックなどが必要になります。


トリのトリコモナス症

トリのトリコモナス症

トリさんの健康診断でそのう検査をしているとこんな見た目の原虫が出てくることがあります。

細長い見た目で鞭毛という長い毛が見えることからトリコモナスを疑う原虫です。

幼いトリさんで良く見られるこの原虫ですが、
症状として、吐き気であるとか、口を気にする様子とか、あくびであるとか、食欲不振といったことがみられることもありますが、
症状が出ていないこともあります。

早めの検出や他の子に移さないために、
健康診断でそのう検査もすることをオススメいたします。


ハリネズミの後肢の絞扼

ハリネズミの後肢の絞扼

ハリネズミさん達、小動物で床の近くを歩き回る子達は
足に糸状のものを絡めてしまうこともあります。

糸が絡むことで、足先に血が行かなくなってしまうと
壊死してしまうこともあるため、
早めに絞扼部位を解除してあげることが大事です。

絡んだ糸を外して、足先に血流が戻れば
傷が治って元通りになることもありますが、
血流が戻らなかったり、自分で噛んでしまったりする場合には
断脚が必要になることもあります。


ヒョウモントカゲモドキの脱皮不全

ヒョウモントカゲモドキさん達を含む
爬虫類の多くは脱皮を行い
表面の皮膚を脱いでいくことで
新しい皮膚に変わっていきます。

しかし、
脱皮が上手くいかず、
身体に残ったままになってしまうこともあります。
そうなってしまうことを「脱皮不全」と言います。

上手く脱皮できず残ってしまった皮は
しだいに乾燥し、固くなっていきます。
そして、脱皮片が指先などに残ってしまった場合は
指先を締め付けてしまい、壊死させてしまうこともあります。

また、眼の中に残ってしまった場合は
眼を開けることが出来なくなってしまい
ご飯を食べられなくなることもあります。


原因としては、
湿度不足などの環境の問題や
火傷・外傷など病的な問題などが考えられます。


治療としては、
残ってしまった脱皮片を取り除くとともに
根本的な原因への対処も必要となります。


カメ(リクガメ)の嘴過長

カメ(リクガメ)の嘴過長について

カメは歯の変わりに嘴を持ちます。
嘴は伸び続けますが、嚙み合わせが良い子は上手く削れていき
適切な嘴の形に保たれています。

一方、
食餌の問題や病気(肝疾患、代謝性骨疾患、口内炎、外傷、ビタミンA欠乏、タンパク過剰、繊維質不足など)が存在すると
嘴の適切なかみ合わせがズレてしまったり、伸び方に異常が出てしまいます。
その結果として、嘴の過長が起こってしまいます。


嘴過長になってしまったカメさんでは
根本的な問題(飼育、栄養や病気)の解決とともに嘴の整形を行う必要があります。


外貌の異常から病気や飼育・食事の問題を解決できる機会にもなりますので
異常に気付かれましたらご相談ください。


デグーの骨折(後ろ足)

後ろ足を上げているというデグーさんで撮った
レントゲン写真がこちらです。

右後肢の大腿骨遠位の横骨折を起こしていることが疑われます。

デグーさんは結構骨折する動物さんで
足を上げたり痛がる様子が見られたりします。

治療としては、
痛み止めの薬を使ったり、
固定(テープや針を使用)したりします。

折れた場所によっては、
外科的に固定することも考えられます。


モルモットのズツキダニ

モルモットのズツキダニは
この症例では、全身に黒い粒々のように認められていました。

パッと見では、フケやゴミのように思われるかもしれませんが
じーっと見ていると動くのが分かりますので
気になる方はお家のモルモットさんをじーっと見てみてください。


モルモットさんの皮膚にはズツキダニ以外にも、
疥癬やハジラミなどが寄生することがあります。

脱毛や痒み、皮膚炎などを起こすこともあり
お友達がいる場合には、お友達にも感染する可能性があります。


駆虫薬を使用しつつ、
環境を消毒していくことで治療をすることが出来ますので
もし感染していることが疑われる場合には
病院に連れて行ってあげてください。


エボシカメレオンの卵閉塞

この写真はエボシカメレオンの卵塞を呈したレントゲン画像であり、下腹部に見られるぼこぼこした白い塊状のものは全て卵です。

基本的にエボシカメレオンの産卵数は多く一回あたり20~80個ほど産卵しますが、それができないことによって腹部にたまった卵により消化管が圧迫され、食欲不振、腹部膨満が見られます。

原因としては、産卵行動の前に行う掘る行動を満足にさせるだけの土がない場合や、紫外線不足、低気温などの飼育環境の問題や、カルシウム不足などの食餌の栄養の偏りなどがあげられます。

内科的治療としては、カルシウム不足による機能的卵塞を考慮し、カルシウム剤の投与や、卵管収縮作用があるオキシトシンの投与などがあげられますが、一般状態が低下している場合は内科療法よりも、外科的に摘出するほうが良い結果につながる場合もあります。


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