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動物別症例集

フトアゴヒゲトカゲの全身性微胞子虫症

全身性微胞子虫症とは診断方法が確立されておらず、生前診断が困難な疾患であるが、おそらくEncephalitozoon sppが関与していると思われる。報告では副腎や肝臓、腸管、脂肪組織における感染も確認されており、症状が多様化しやすく、発見は困難であろう。今回この症例を2016年のエキゾチックペット研究会にて症例発表を行った。


エジプトトゲオアガマの膀胱結石

エジプトトゲオアガマは総排泄孔から固形物の糞、液状の尿、クリーム状の尿酸塩を排泄します。タンパク質の過剰摂取、水分不足、環境湿度の低下などで、尿酸が硬化すると結石となり、ある程度以上の大きさに成長した結石は、痛みを伴い、周辺の臓器を圧迫するので、便秘、卵秘、尿道閉塞、食欲低下などのさまざまな異常を引き起こします。また、腎臓への負担の増加や脱水による高尿酸塩血症(=痛風の症状)、体腔内臓器(腹膜、心臓、膀胱など)の浮腫等の異常がみられることもあります。 結石は非常に大きくなると、膀胱の穿孔や周辺臓器の損傷が起こり、死亡する危険もあります。治療法は、全身麻酔による膀胱切開で結石を摘出する方法になります。


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