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動物別症例集 5ページ目

デグーの子宮平滑筋肉腫

平滑筋細胞は子宮、胃、腸、全ての血管の壁、皮膚を含む身体のほとんどの部分で見られます。子宮の平滑筋肉腫は子宮の筋層にある平滑筋から発生し、抗がん剤治療や放射線治療が適応になりますが治療成績はあまりよくありません。デグーは腫瘍発生率の低い動物種と考えられていて、子宮に発生した平滑筋肉腫はほとんど例がありません。


プレーリードックの拡張型心筋症

拡張型心筋症とは徐々に心筋収縮機能が低下し、左心室の拡大を伴って、心不全を発症する心臓病のひとつです。症状が進行すると、肺水腫や胸水の貯留が起こってきます。プレーリードックでもこのような疾患が発症します。治療法は血管拡張薬や強心薬などを用い、肺水腫・胸水の貯留がみられた場合は利尿剤などを使用します。拡張型心筋症では左室内径短縮率(FS)の低下がみられます。


爬虫類の卵胞鬱滞におけるリュープリン治療の可能性

爬虫類における生殖器疾患は比較的多く、中でも卵塞症が問題になりやすい。卵胞鬱滞は発生機序が明確になってはおらず、外科的な卵巣・卵管摘出術が主な治療法であり、内科的な治療法はいまだ確立されていない。
卵胞鬱滞を呈している爬虫類(ミシシッピアカミミガメの一症例およびサバンナモニターの一症例)に対して、酢酸リュープロレリン(商品名:リュープリン)を用いて治療を行う機会を得た。
今後も症例の蓄積を行い、安全域の決定や投与間隔、有効な症例の見極め、使用法の多様化等が課題となる。
この症例は2017年のエキゾチックペット研究会にて症例発表を行った。


デグーのペニス脱

デグーのペニス脱は発情期の雄でよく起こり、外傷・尿路系疾患でもなる場合があります。この状態を放置しておくと自分でかじったり舐めてしまったり、表面が乾燥してしまったりすると元に戻らなくなってしまうこともあります。最悪尿が出なくなり、亡くなってしまうこともあります。一般的には脱出したペニスを元に戻し抗生剤や消炎剤などで治療しますが、かじってしまった部分や乾燥して壊死した部分は外科的に切除したり包皮を縫合したりすることがあります。


フトアゴヒゲトカゲの全身性微胞子虫症

全身性微胞子虫症とは診断方法が確立されておらず、生前診断が困難な疾患であるが、おそらくEncephalitozoon sppが関与していると思われる。報告では副腎や肝臓、腸管、脂肪組織における感染も確認されており、症状が多様化しやすく、発見は困難であろう。今回この症例を2016年のエキゾチックペット研究会にて症例発表を行った。


猫の中手骨骨折

 中手骨とは人間の手の甲の骨にあたる部分で、高いところから落ちた・隙間に挟んでしまった・踏んでしまったなどが原因で骨折してしまうことが多いようです。骨折の状態によっては外固定のみで経過をみることもありますが、主な治療法は全身麻酔下でのピンによる整復術になります。術後はギプス固定による包帯が必須で、1~2か月後にピンを抜去します。


フクロモモンガの自咬症

自咬症は何らかのストレスが原因で自分の体を自分で傷つけてしまうことをいいます。特に性成熟を迎えたオスはしっぽを咬みちぎってしまうことがよくあります。損傷部位の治療として断尾をします。場合によってはエリザベスカラーの装着をおこないますが、原因を除去しないと根本的な治療とはなりません。根本的な治療としては去勢手術が挙げられます。写真は噛みちぎったしっぽの根元を断尾して縫合したものです。


コツメカワウソの内部寄生虫

コツメカワウソは東南アジアに生息するイタチ科の食肉類で、カワウソの種類の中では最も小さい種類で、最近ペットとして人気の動物です。食生活は魚類、爬虫類、昆虫、甲殻類、貝類などで、ペットとしてはフェレットフードなどを食べます。魚類・貝類などを食べるため消化管内寄生虫が見られることもあります。下痢・食欲不振などの症状がでるようなら駆虫する場合もあります。


インコの腹壁ヘルニア

腹壁ヘルニアは、腹部の筋肉が裂けたり伸びたりしてヘルニア輪から臓器が飛び出た状態をいいます。 慢性的な発情や産卵が原因で、セキセイインコの雌にみられ、オカメインコなどにもみられます。ヘルニアになっても症状が無いこともありますが、腸や卵管が脱出すると、腸閉塞や卵塞の原因となります。治療は外科手術で開いた穴をふさぐ方法が必要となります。


ハムスターの皮膚腫瘍

ハムスターは腫瘍疾患が多く、皮膚に起きる腫瘍としては皮膚型リンパ腫、乳頭腫、アポクリン腺腫、扁平上皮癌、繊維肉腫、褐色細胞腫、肥満細胞腫などがあります。基本的には外科的摘出が基本となりますが、リスク・年齢などを考慮して保存療法を選択する場合もあります。


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