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動物別症例集 6ページ目

コツメカワウソの内部寄生虫

コツメカワウソは東南アジアに生息するイタチ科の食肉類で、カワウソの種類の中では最も小さい種類で、最近ペットとして人気の動物です。食生活は魚類、爬虫類、昆虫、甲殻類、貝類などで、ペットとしてはフェレットフードなどを食べます。魚類・貝類などを食べるため消化管内寄生虫が見られることもあります。下痢・食欲不振などの症状がでるようなら駆虫する場合もあります。


インコの腹壁ヘルニア

腹壁ヘルニアは、腹部の筋肉が裂けたり伸びたりしてヘルニア輪から臓器が飛び出た状態をいいます。 慢性的な発情や産卵が原因で、セキセイインコの雌にみられ、オカメインコなどにもみられます。ヘルニアになっても症状が無いこともありますが、腸や卵管が脱出すると、腸閉塞や卵塞の原因となります。治療は外科手術で開いた穴をふさぐ方法が必要となります。


ハムスターの皮膚腫瘍

ハムスターは腫瘍疾患が多く、皮膚に起きる腫瘍としては皮膚型リンパ腫、乳頭腫、アポクリン腺腫、扁平上皮癌、繊維肉腫、褐色細胞腫、肥満細胞腫などがあります。基本的には外科的摘出が基本となりますが、リスク・年齢などを考慮して保存療法を選択する場合もあります。


猫の皮膚型肥満細胞腫

肥満細胞腫とは肥満細胞が腫瘍化したもので、皮膚にできるものと内臓にできるものがあります。皮膚型肥満細胞腫は皮膚の腫瘍の中で2番目に多いとされています。発生場所は顔や首が多く、とくに耳介に発生しやすいです。治療は外科的切除が第一選択で、良性の挙動を示すことが多いようです。


ウサギの毛球症

胃の内容物がうっ滞を起こす消化器疾患で、毛づくろいによって飲み込まれた被毛が胃内で毛球を形成し、うっ滞を生じたものを毛球症と呼ぶ。症状として食欲不振、軟便、便の変形やお腹の張りなどがみられます。
発生の原因として毛づくろいのし過ぎ以外にも、食事の繊維質不足、ストレスによる胃腸運動の低下、異物などがあります。基本的には内科療法で、重度の場合には外科手術が必要な場合もあります。予防としては、定期的なブラッシングや、毛球形成防止剤の内服があります。


犬の腸重積

腸管の中にそれに連なっている腸管の一部が反転してはまり込んで外と中に重なった状態となり、これによって腸管内の内容物が通過できなくなってしまうことを腸重積といいます。原因としては大腸炎による下痢、腫瘍、異物などがあり、症状は腹部の痛み、食欲不振、嘔吐、しぶりなどがあり、基本的には外科手術が適応となります。腸重積が重度になると腸閉塞になり生命に危険が及ぶので注意が必要です。


犬の鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニアは、両足の付け根(鼠径部)にある隙間から、お腹の中の内容物(臓器や脂肪など)が飛び出てしまった状態を言います。遺伝などの先天的に起こる場合と、事故などによる外傷などで後天的に起こる場合があります。ヘルニアが小さければ経過観察を行う場合もありますが、ヘルニア部分が拡大したり、臓器(腸や膀胱など)がヘルニア内に出ている場合は、外科手術が必要となります。


ウサギの軟部組織肉腫

軟部組織肉腫は皮下組織や筋肉などの軟部組織に発生する悪性腫瘍の一つです。発生部位は様々で、四肢・体幹・顔などです。この腫瘍は局所浸潤性が高く、転移は比較的低いと言われています。治療は外科的切除が一般的ですが、広範囲に切除しないと再発する可能性があります。その他の治療は抗がん剤や放射線治療などがあります。


猫の腸リンパ腫

猫のリンパ腫は消化管型と節外型が大半を占めています。消化管型は腸間膜リンパ節と肝臓に病変が認められることが一般的です。診断には超音波検査が有用です。治療は化学療法が主体になるが、反応が見られない場合は対症療法によるケアが必要になります。


アホロートルの異物

アホロートルは別名ウーパールーパーと呼ばれる両生類で、人気のあるペットとして知られています。しかし飼い方を間違えると病気になったり、まれに死んでしまうこともあります。アホロートルは目の前にあるものを飲み込む習性があるため、床材として使用される石や砂を飲み込んでしまうことがあります。便と一緒に出ることが多いのですが、サイズが大きいと詰まったりしてしまうことがあります。そのような時は麻酔による手術が必要になります。


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