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動物別症例集 7ページ目

セキセイインコの痛風

痛風は、タンパク質の過剰摂取や腎不全などが原因で、尿酸がたくさん血液中にたまり、産生された尿酸結晶の刺激によって起きる病気です。間接型痛風と内蔵型痛風に分かれ、 オカメインコやコザクラインコでも少数見られます。治療は、痛みを和らげ症状の進行を止めるような治療をしていきます。痛風治療薬の経口投与とビタミン、ミネラルの投与を行います。予防策は腎臓を保護することで、適度な保温、新鮮な水を十分与える、タンパク質の多いごはんを避けてビタミンを多く含む野菜を与えるようにします。


犬の東洋眼虫

東洋眼虫は結膜の奥や涙管の中、瞬膜の裏側に寄生する体長5~18mmの小さな白色の線虫で、感染当初はほとんど無症状ですが、成虫になり動き回るようになると、目ヤニ、結膜炎、流涙、瞬膜の炎症などを起こします。治療法は点眼麻酔を行い、まぶたや瞬膜の裏側や奥をチェックし、直接虫体を摘出して治療します。人獣共通感染症として人にも感染する可能性があるので注意が必要です。


フクロモモンガの陰茎切除

集団行動する動物であるフクロモモンガは、飼育下では単独飼育が多く、ストレスが原因で自分の体を自分で傷つけてしまいます。これを自咬症と言います。特に性成熟を迎えたオスは自分のペニスを咬んでしまうことがよくあり、多くは陰茎が完全に中に戻らなくなってしまいます。そうした場合麻酔下での陰茎切除が必要になります。フクロモモンガの陰茎は2本に分かれているため、分かれる根元を残すかたちで切除します。切除した部分をまた自咬しないために、カラーを装着します。


猫の会陰尿道廔

会陰尿道瘻術とは狭い陰茎尿道部分を切り取り、比較的広い骨盤尿道から直接排尿できるように尿路を作り替えてしまう手術です。特に雄猫に好発する尿道炎や尿石症などの原因で尿道が閉塞して起こる排尿困難を尿道カテーテルによる閉塞解除や内科的治療や食餌療法などで症状が改善しない場合や、再発を繰り返す場合にこの手術が適応となります。術後に尿道開口部が感染しやすいため、適切な管理が必要となります。


犬の色素上皮嚢腫

前房と呼ばれる部位に黒い嚢胞が浮かんでいることを色素上皮嚢腫といいます。腫瘍との鑑別が必要ですがこの嚢胞が前房内を上下左右自由に動くのが特徴です。嚢胞の個数が少なく視界をじゃましなければ手術の必要はないですが、嚢胞の個数が多く視界のじゃまをするようだと手術が必要です。


インコの嘴過長症

嘴の過長は、肝不全や、アミノ酸欠乏、PBFD、疥癬などによる成長板細胞の異常により、嘴のタンパクの合成異常が生じ、上嘴が過伸長します。嘴形成不全は、嘴の過長、脆弱化、横または縦のストレスライン、変色や出血班などがみられるものをいいます。多くは肝機能障害や高脂血症によって起こります。PBFDでは特に上嘴が過長し、脆弱化します。またストレスラインや破損もみられることがあります。治療法としては、鳥が診れる病院で、嘴のトリミングをしてもらって、基礎疾患を治療していきます。


ウサギの歯根膿瘍

ウサギの歯根膿瘍は、歯根部に細菌が感染し膿が溜まる病気で、主な原因として不正咬合があります。不正咬合になると削れずに伸びすぎた歯が棘(とげ)となって口内に刺さって膿んだり、硬い飼料(ペレット)の食べ過ぎで歯根に過度の負荷がかかりできた隙間から細菌感染を起こします。治療は抗生物質などの内科的な治療ではあまり効果がみられないことが多く、全身麻酔下での抜歯、排膿による消毒と開放創を作ることで中に膿を溜めないようにする外科的治療が一般的です。しかし完治が難しく、長期間治療が必要となります。


チンチラの皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌症とはイヌ小胞子菌というカビの一種によるものが感染しておこる真菌症のことをいいます。皮膚免疫能が低下している幼体での発生が多いです。鼻、眼、耳のまわり、あるいは前足に脱毛とフケがみられます。特に鼻のまわりにはよく見られ、円形の脱毛が特徴的です。予防は清潔な環境に保つことが大切で、治療は抗真菌薬のぬり薬やのみ薬を使用します。


ハリネズミの子宮内膜炎

ハリネズミも子宮の病気になる確率が高い動物です。元気や食欲はありますが、血尿で気付く場合が多いです。
治療の第一選択としては、卵巣と子宮を摘出する手術です。内科療法を行うこともあります。予防は避妊手術を受けることです。


犬の皮膚組織球腫

皮膚組織球種は、犬特有の良性の腫瘍でおもに1~2才の若い犬にみられます。場所として顔や頭、耳、足先などにできることが多いです。見た目は、ピンク色した半球型の単発性のしこりです。組織球腫のなかには外用コルチコステロイド剤で縮小し、消滅するものもありますが、治療せずとも約8~12週間で自然に消失しまう事が多いです。悪性腫瘍である肥満細胞腫との鑑別診断を厳密に行うために、ほとんどの場合には外科的切除を必要とします。


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